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ストレスによる物忘れ・不眠・貧血と漢方薬

2023.06.19

ストレスや脳の疲れは「心脾両虚」を招き、健忘・不眠・貧血の原因に。

心脾両虚(しんぴりょうきょ)とは、血を全身に巡らせる働きを持つ「心」と、食べた物を消化吸収し気・血を生成する「脾(胃腸)」の両方が虚弱になった状態を表します。ストレスや思い悩み、考え過ぎなどで脳に過度な負担がかかると、心と脾に影響して機能が低下し、「心血虚(しんけっきょ)」「脾気虚(ひききょ)」の症状が同時に現れることが多くなります。

心血虚による症状

心は、精神・意識・思考・血脈をつかさどっています。また気血などのエネルギーが心神活動の基礎となります。心血虚になると、脳に気血などの提供ができなくなり、物忘れ、人の話を理解できない、焦燥感、不安、眠りが浅い、不眠という症状を引き起こします。

脾気虚による症状

脾は主に二つの作用があり、一つは食べ物を消化吸収し、気血などのエネルギーを生成し、それを全身に運ぶことであり、もう一つは血液循環を管理し、血液が血管から漏れ出ないようにすることです。脾の働きが停滞すると、いわゆる「脾気虚」の状態になり、消化不良や全身の疲労感を招いたり、皮下出血や生理不順といった症状が現れたりします。

心脾両虚体質チェック

以下のものに3つ以上あてはまる場合心脾両虚の可能性あります。

  • 物忘れ(健忘)
  • 人の話を理解できない
  • 不安感や焦燥感がよくある
  • 眠りが浅い
  • 不眠を感じる
  • 動悸がよくある
  • めまいやたちくらみがある
  • 貧血である
  • 汗をかいやすい
  • 疲れやすい、疲れが残る
  • 食欲不振
  • 下痢または便秘
  • アザができやすい
  • 便に血が混ざる
  • 便が黒い
  • 経血が多い