女性の生理周期は月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の４つに分類されます。その分類された生理周期では基礎体温やホルモン分泌は変動してゆきます。その変動に併せて漢方薬の服用や養生を行い、妊娠しやすい体質にしていく事が周期調節法・周期療法です。
基礎体温を付けて持参していただけるとご自身の体質が分かりやすくなるので是非基礎体温を付けてみてください。
婦人科ではまず正しい生理周期を迎えられるようにすることが大切です。

昨今では女性の社会進出により晩婚化などが進み、女性の高齢での妊娠・出産を希望する方が多くなっています。しかしながら女性にとって健康的で質の良い卵子が作られるのは２０代あたりがピークで３０代、４０代になるに連れて卵子の質も下がり子宮内の環境も下がっていき妊娠出産が難しくなっていきます。それゆえ年齢が高くなった場合は卵子の質や子宮環境をより良い状態にしていく事で妊娠しやすい体質を作っていく事が重要になってきます。
また、妊娠出産はとても体力を消耗します。それゆえ出産後の母体は産後リウマチやマタニティブルー、産後うつ、母乳が出ないなどの様々な病状に悩まされます。特に年齢が高くなるに連れて産後の母体へのダメージは大きいので産後ケアは重要になってきます。
当薬局では出産後の産後ケアもサポートしております。

中医学の中には産後病という分野があります。『産後の肥立ち』という言葉がありように産後の女性は身体的にも精神的にも非常に消耗した状態です。
精神不安、産後鬱( マタニティブルー)、髪が抜けやすい、歯がもろくなる、貧血、発熱、浮腫みやすい、胸がはる、肩こり、腰痛、腱鞘炎、産後リウマチ、母乳が出ない、便秘、排尿異常、帝王切開後の傷の痛みなど、多種多様な症状を呈します。産後は新しく生れたお子さんばかり気が行ってしまいがちですが、母体である女性のケアも大切です。産後の肥立ちが悪いと第二子不妊などになる恐れもあります。お隣の中国や韓国では産後ケアのための施設が産院に付属しており、冷暖房管理で食事も産後専用に食材を選び調理されたものが出され、出産後の女性が快適にすごせるようになっています。当薬局では産後ケアに関してもフォローしております。