漢方専門薬局 すみれ漢方施薬院薬局

高松の漢方なら「すみれ漢方施薬院薬局」

お知らせ

NEWS

TOP|PMS(premenstrual syndrome)月経前症候群と漢方薬

PMS(premenstrual syndrome)月経前症候群と漢方薬

2023.05.10

月経前症候群(PMS)

月経前症候群またはPMSとは生理数日前に始まる、さまざまな精神的又は身体的な不調を総称したものです。

生理前に心と体に不調があるのであれば、PMS(月経前症候群)の可能性があります。

また精神症状が強く日常生活に支障をきたす場合は月経前不快気分障害(PMDD)の可能性もあります。

PMSの症状

心の不調としてイライラ、抑うつ、不安、眠気、自律神経失調、集中力低下、情緒不安定など

体の不調として頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張り、過食、体重増加

西洋医学、病院での治療

主に薬剤によるものとそうでないものに分かれます。

薬剤によるものはホルモン療法、対症療法などがあり、最近では漢方薬も注目されてきています。

ホルモン療法は低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)などを使用します。これは排卵により女性ホルモンの大きな変動があることがPMSに関係があるため、排卵を抑制し女性ホルモンの変動をなくすことで症状を軽減させます。

対症療法は痛みに対しては鎮痛剤などの症状に併せた薬剤を使用します。

薬剤によらないものとしてはカウンセリングや食事療法、運動療法などがあります。

LEP製剤 ルナベル配合錠

◎ルナベル配合錠LD◎

効能又は効果

・月経困難症

・生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整

主な副作用

血栓症、貧血、頭痛、悪心、腹痛、不正出血、乳房痛、乳房不快感

中医学での見方

中医学では体内を流れ体を構成する『気』『血』『津液』の流れが悪くなったり滞留することが原因と考えます。

女性は排卵後、妊娠した場合に備えて胎児の育成に必要な気血津液をため込もうとします。これが高温期と呼ばれるものです。生理前の高温期に食欲旺盛になるのもこのためです。

この気血津液をため込もうとする働きが過剰になったり偏りができたりする事で起こる不快な症状がPMSではないかと考えます。

また、気血津液の流れを調節するのが『肝』であり気血の生成やホルモンの分泌に関係するのが『腎』であり、この肝腎の不調が気血津液のバランスを崩れることでPMSになるのではないかとも考えます。

PMSに対してはこの肝と腎を安定させ気血津液のバランスをとってあげる事が大切です。