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女性ホルモンと漢方薬
2022.11.30
女性ホルモンとは
ホルモンとは体内の働きを調整する化学物質です。
その中でも妊娠・出産に深く関係するものが女性ホルモンです。
女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンがあります。
◎エストロゲンの働き◎
- 女性らしさを作る
- ハリや潤いのある肌を作る
- 妊娠に備える
- 自律神経を安定させる
- 骨密度やコレステロールに関係する
◎プロゲステロンの働き◎
- 子宮内の環境を整える
- 妊娠の準備・継続を助ける
- 基礎体温を上げる
- 食欲を増し、水分や栄養をため込む
人間の体内にある様々なホルモンの中でも女性ホルモンは妊娠出産以外にも女性にとって重要なものです。
年齢と共に変化する女性ホルモン
女性ホルモンは年齢と共に変化していきます。
思春期を境に急激に分泌量が増え、更年期を迎えると急激に減少します。
この女性ホルモンの分泌量の変化で様々な体の変化を迎えます。
20代から30代にかけては妊娠・出産のために分泌量は上昇します。
40歳あたりから分泌量は減り、平均的に約50歳あたりで閉経を迎えます。
この40歳~50歳にかけてホルモンの急激な減少で生じる体の変化が更年期障害です。
ホルモンの年齢による分泌は個人差はありますが、概ねグラフのように年齢と共に増減します。
女性ホルモンと中医学
中医学では人は腎が充実すれは人は成長し、腎が衰えれば老化するとされています。
これは『黄帝内経』(こうていだいけい)という古い書物に書かれています。
この黄帝内径には女性は7の倍数の歳(男性は8の倍数の歳)に体の変化があるとされています。
この体の変化は女性では28歳(男性は35歳)を頂点にピークを迎えます。
下のような図になるのですが、これは女性ホルモンのグラフと似ているのがわかると思います。
このグラフから腎の充実度が女性ホルモンの分泌量と比例しているという事がわかります。
つまり腎が充実していれば女性ホルモンも充実すると考えることができます。
女性ホルモンは腎だけが関係しているというわけではありませんが、腎と女性ホルモンは密接な関係にあります。
上の7の倍数のグラフからずれている方は腎の弱りが原因かもしれません。
気になる方はご相談ください。