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抗がん剤治療の副作用 しびれ
2024.03.29
抗がん剤の治療の副作用 しびれ
抗がん剤の治療においてよく見られるの副作用の一つが『しびれ』です。
多くは手足の先などから発症し、抗がん剤治療の回数を重ねるごとに悪化していきます。
これは一部の抗がん剤に神経毒性があり末梢神経障害が起きる事が原因と言われています。
この抗がん剤の神経毒性は蓄積性があり治療回数を重ねる事で症状が悪化するのはこのためです。
最初は軽いしびれなどですが、後から症状が悪化するするので注意が必要な副作用の一つです。
痺れの副作用が出やすい抗がん剤
- ・パクリタキセル(タキソール)
- ・ドセタキセル(タキソテール)
- ・カバジタキセル(ジェブタナ)
- ・ビンクリスチン(オンコビン)
- ・ビンブラスチン(エクザール)
- ・シスプラチン(ランダ)
- ・オキサリプラチン(エルプラット)
- ・カルボプラチン(パラプラチン)
- ・メトトレキサート
※末梢神経障害を引き起こす薬剤の一部です。
漢方で考える抗がん剤のしびれ
中医学の理論の一つに「不通則痛(ふつうそくつう)」または「不栄則痛(ふえいそくつう)」という考え方があります。
人の体に必要な気血の質や流れが悪くなると痛みや痺れが出るという考えです。
原因は気血の不足、質の低下、流れの悪化、通り道の詰りなどがあります。
この状態が抗がん剤により起こった事がしびれの原因と考えます。
よく使われる漢方薬
抗がん剤のしびれでよく病院から処方されるのが牛車腎気丸です。
牛車腎気丸は八味地黄丸の加減法で気血を養い、下半身の水の流れを調節する漢方薬です。
他に、より効果の強い動物性生薬である鹿茸(ろくじょう)や全蝎(ぜんかつ)などを使用する場合もあります。