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インフルエンザに麻黄湯?

2024.02.05

麻黄湯とは

インフルエンザの患者さんの処方箋でよく見かける漢方薬が麻黄湯です。

使われている生薬は麻黄、桂枝、杏仁、甘草の四つの単純な処方です。

葛根湯に似ていますが悪寒や節々に痛みが強い場合は麻黄湯が適します。

最近では新型コロナウイルスなどにも有効ではないかと言われています。

漢方では「風寒表実」と呼ばれる証に使われる代表的な方剤です。

風邪の邪気がまだ身体の内側に侵入していない風邪のひき始めのようなタイミングに適します。

特徴的な症状として悪寒や節々の痛みがあります。

麻黄湯の注意点

麻黄湯で注意する点は麻黄という生薬がしっかりと配合されている事です。

麻黄はエフェドリンという交感神経を刺激する成分を含んでいます。

高血圧、心疾患、緑内障、甲状腺機能亢進症、前立腺肥大症などの方は向いていません。

また、小児や高齢者など体力のない方、妊娠中などにも向いていません。

漢方薬だから安全というわけではないのでご注意ください。

インフルエンザに麻黄湯

インフルエンザに麻黄湯を使用する場合は条件がいくつかあります。

体質や抵抗力、病気の進行度などの条件があり、漢方で言う『証』と呼ばれるものです。

病名イコールで漢方薬を飲むと間違えてしまうと言われるのはこれが理由です。

漢方薬はあくまでも病名ではなく証を基にして服用します。

なので病名が異なっていても同じ漢方薬が使われる事もあります。

麻黄湯は悪寒があり節々が痛くまだ汗が出ておらず、体力のある場合に適します。

風邪などの感染症の初期段階で体力のある方であれば効果的です。

インフルエンザや新型コロナウイルスにしてもこの証に当てはまれば効果を期待できます。

ちょっと難しかもしれませんが簡単に言えばインフルエンザに麻黄湯は効く人と効くタイミングがあると言う事です。

ちなみに麻黄湯や葛根湯が効くタイミングは人によっては短い方もいます。

病院や薬局で麻黄湯を処方してもらう間にタイミングは終わってしまうとも言われています。

なので麻黄湯や葛根湯は常備薬としてお持ち頂く事をお勧めします。