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慢性腎臓病(CKD)と漢方薬
2022.08.01
eGFRや血清クレアチニンなどの検査結果を見ましょう。
腎臓機能に関して普段から気にかけていますでしょうか?
実は、慢性腎臓病(CKD)の患者数は日本国内では約1330万人(成人の8人に1人)と推計されています。
国内での死亡のトップ10に入るほど近年増加傾向にあります。
慢性腎臓病による人工透析も近年増加傾向にあります。
腎機能低下は初期段階は自覚症状がなく、病気が進行してくると、「むくみが出る」「貧血になる」「疲れやすくなる」といった症状がみられるようになります。
腎機能に関しては健康診断などでの血液検査にeGFRや血清クレアチニンという項目を見れば確認できます。
また、病院で尿検査を受ける事が早期発見に重要です。
慢性腎不全(CKD)の原因
慢性腎臓病(CKD)の原因としてあげられるもの
- 糖尿病
- 糸球体腎炎
- 高血圧
- 高脂血症、高コレステロール血症
- 加齢(高齢)
- 家族性
- 運動不足、喫煙、肥満などの生活習慣
- 膠原病
中医学から見た慢性腎臓病(CKD)
中医学からみれば臓腑としての『腎』の弱りと『瘀血(おけつ)』と呼ばれるものに着目します。
ここでいう腎は内臓の腎臓ではなく中医学の理論での臓腑としての腎です。
腎は幼少期には弱く、成人で一番強くなり、その後加齢と共に弱っていきます。
この腎の弱りが腎機能低下と関係すると考えます。
他にも様々な理由で腎は弱くなりますが、補腎薬と呼ばれるもので補ってあげる事が大切です。
瘀血に関しては血の巡りが悪くなり、それにより起こる症状言います。
腎臓には糸球体という血液中の老廃物をろ過するとても細い血管があります。
この細い血管のろ過機能が瘀血により失われる事で腎機能が低下すると考えます。
瘀血の改善が腎機能低下には重要になってきます。
慢性腎臓病(CKD)は早めの受診と早くからの養生
腎機能の低下は早ければ早いほど回復しやすいです。
反対に重度になってからでは回復はあまり見込めません。
ですから日頃からの病院への受診と早くからの養生が大切です。
先ほど述べたように臓腑としての腎は男性では32歳、女性では28歳を頂点に加齢と共に衰えます。
内臓としての腎臓も男女ともに30代くらいから機能が低下していきます。
食事などの生活習慣や漢方薬などで早くから養生することが重要になってきます。
特に糖尿病や高脂血症、高血圧などの疾患をお持ちの方は早くからの養生をお勧めします。