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清上蠲痛湯 (せいじょうけんつうとう)

2025.01.28

頭痛に幅広く使える漢方薬

本方の処方名には、上部(頭部)の鬱熱を清して、痛みをとり去る(蠲には除き去るの意)との意味がある。

頭痛なら、かぜをひいた時に起きるものから、原因のわからない片頭痛、群発頭痛などの機能性頭痛にいたるまで、幅広く用いることができる。

また、三叉神経痛などの顔面痛にも奏効する。

処方構成

気滞、瘀血、水毒、寒証による頭痛(疼痛)に適し、14味ある薬味のうち、半分の7味が解表薬である。

風と湿を発散する蒼朮(ソウジュツ)、独活(ドクカツ)。血行をよくして痛みを止める当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)。このように処方のほとんどが鎮痛薬であるといってよい。

 細辛(サイシン)、防風(ボウフウ)、川芎、白芷(ビャクシ)、羌活(キョウカツ)、独活、蒼朮は皆風を散じ、気を巡らし、水湿を払うもので、麦門冬(バクモンドウ)は気を引き下げ、白芷、菊花(キクカ)、当帰は頭部の血滞を巡らし、 黄芩(オウゴン)は裏熱を清し、細辛、当帰、川芎、生姜(ショウキョウ)は内寒を去る。

すなわち、風を去り、気を巡らし、気を引き下げ、水湿を払い、頭部の血滞を巡らし、 そして内寒をとる。