酸棗仁湯

酸棗仁湯（さんそうにんとう）は、古くから不眠の治療に使われてきた漢方薬です。

酸棗仁を主薬とする処方であり、心を養う漢方薬です。

心が疲れて生じる不眠などの精神面の諸症状に使われます。

心身が疲れていて、夜なかなか眠れないといった方に適します。

酸棗仁湯の働き

• 心を鎮める: 主成分の酸棗仁が、興奮した心を鎮め安らげます。

• 睡眠の質を高める: 睡眠の質を向上させ、熟睡できるようサポートします。

• 自律神経を整える: 自律神経のバランスを整え、不眠の原因となるストレスや不安を軽減します。

酸棗仁湯の主な成分

• 酸棗仁（さんそうにん）: クロウメモドキ科の植物の種子で、心を鎮め、不眠を改善する効果があります。

• 茯苓（ぶくりょう）: ツルタケ科のキノコの一種で、体の余分な水分を排出し、心を安定させる働きがあります。

• 川芎（せんきゅう）: セリ科の植物の根で、血行を良くし、痛みに対しても使われます。

• 知母（ちも）: ユリ科の植物の根で、熱を冷まし、津液（体内の水分）を補う働きがあります。

• 甘草（かんぞう）: マメ科の植物の根で、他の生薬の働きを助け、緩和する効果があります。

酸棗仁湯が効く人

• 心身が疲れていて、夜眠れない人

• 寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める人

• 寝ても疲れが取れない人

• イライラしたり、不安を感じやすい人