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高プロラクチン血症と漢方薬

2022.09.02

高プロラクチン血症とは

そもそもプロラクチンとは脳の下垂体から分泌されるホルモンです。

生理作用としては母乳の分泌を促したり、乳腺を発達させたり、卵巣機能を抑制したりもします。

正常であれば出産後にプロラクチンの分泌が増え母乳の生産を増加させ、子宮機能を抑制し産褥性無月経を起こします。

プロラクチンの働き

ところが、産後でもないのにプロラクチンの数値が高い状態になる方がいます。

これが高プロラクチン血症です。

高プロラクチン血症は排卵障害や黄体機能不全による月経不順などが起こり、不妊の原因となる事があります。

高プロラクチン血症による症状

  • 妊娠していないのに母乳が出る
  • 生理の回数が減ってくる、生理がない
  • 胸の張りやしこりがある
  • 無月経、無排卵、無排卵月経などの排卵障害
  • 骨粗しょう症
  • 頭痛や視野障害

上記のような症状がある場合は一度婦人科で検査を受けてみても良いかもしれません。

高プロラクチン血症の原因

  • ストレスなどのメンタルの問題
  • 薬剤によるもの
  • 甲状腺機能低下症(橋下病)
  • 下垂体腺腫

上記のようなものが挙げられます。

高プロラクチン血症に対する漢方の考え

高プロラクチン血症については色々考えられますが一番多いのは「肝鬱気滞」と呼ばれるものです。

簡単に言うとストレスによる『肝』の不調です。

中医学では『肝』は気血の流れを調節していると考えます。

肝の不調により気血の流れが乱れ高プロラクチン血症のような症状が出るのではないかと考えます。

なので、この肝の不調を解決する事が大切と考えます。

また、中国では産後の断乳に炒った麦芽を使用します。

この経験論から炒った麦芽がプロラクチンの分泌を抑えるのではないかと考えられ使用することもあります。